2023年2月28日火曜日

No.106_豆のまま?or粉挽き?


今回の写真は店休の本日、葛西臨海公園で撮影したもので、早咲きの桜が開花していました。店休日は運動を兼ねて葛西臨海公園にたまに出かけています。少し前までは『ジョギングに行ってます』と胸を張れたんですが、最近はウォーキングの時間の方が長くなってしまいました...(泣)

で、今回のテーマは、『豆のまま?or粉挽き?』です。

コーヒー豆をお買い求め頂く際、“豆のまま”か、“粉挽き”かをご選択頂くわけですが、お客さまとのやり取りからお客さまそれぞれがコーヒーの愉しみ方、ライフスタイルに合わせてご選択頂いているのを感じます。

粉挽きでお求めになる方は、挽く時の香りから愉しまれていることが伺えます。『豆を挽くと部屋中に広がる香りでいつも癒されるんです。』、『手挽きミルでガリガリやってる時から、ワクワク、楽しみが始まります。』と。

方や粉挽きで購入されるお客様は、『どうしても粉に挽く作業が面倒で粉挽きで購入しちゃうんですが、さっと淹れられていいんです!』とか、『飲む量、回数が多いので、最初から粉になっている方がお気楽、便利なんですよ〜』と言ったお話を。

こうしてお客さまとの会話から『コーヒーが寄り添う豊かな日常』、『コーヒーを飲んでリラックス』、『癒される』、『元気が出る』、『愉しみ』と言った情景、キーワードが伺えるのは本当に微笑ましく、僕までが嬉しくなってしまいます。

一般論では、『豆の状態で保存した方が、コーヒーの風味は長持ちします』と言ったことはあるのですが、いろどりこーひーのコーヒー豆は風味が長持ちするように適正な焙煎を心掛けていますので、鮮度劣化は気にせず、お客さま自身のスタイルに合わせた方をご選択頂ければと思っています。何より『コーヒーを気軽に愉しんで頂く!』これが一番だと思っています。

ここで一つ、あるお客様とのエピソードをご紹介させて頂きます。

その方は当店開店以来、継続ご利用頂いているお客さまですが、ずっと粉挽きでご購入頂いていました。ある日『今日は豆のままで!』とおっしゃって、『遂にグラインダー(≒ミル)を購入したんです!直前に挽いた方が更に美味しく頂けるかと思って!楽しみ!』とワクワクお帰りになられたので、次回お会いする時に感想を伺うのを僕も楽しみに待っていました。ところが...次お越しなったとき、浮かない表情で『いつもの豆を自分で挽いて、いつもの通り淹れたのに味がいつもの美味しさじゃ無いんですよ』と。

そこで僕はハッと思い『きっと挽き方が店で挽くのより少し粗いかもしれませんね。調節機能があるようでしたら細かめに設定してもう一度やってみてください。』とお伝えしました。そして更に次回お越しになったときは、『いつもの味になりましたぁ!そして挽くときの香りも最高!』といつもの明るい表情に戻られホッとしました。以来その方は、手軽に美味しく飲めると粉挽き一袋、せっかく買ったグラインダーでゆったり粉挽きから愉しむために豆で一袋、豆粉両方お求め頂くことが多くなりました。ご家庭でその時の状況、気分で豆粉使い分ける生活を送られるなんて、なんて素敵な!と思いました。

いろどりこーひーをより美味しく頂いて頂くには、『豆の挽き方は細かめに!ハンドドリップの場合は、蒸らし不要、沸騰したての熱い湯をゆっくり注ぎ続けて!』がオススメです。(詳しくはコチラのつぶやきもご参照ください。)

と言うわけで、豆のまま?or粉挽き?は、是非お客さまご自身お好みのコーヒーライフに合わせてご選択、お愉しみください。

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2023年2月20日月曜日

No.105_確定申告


今年は個人事業主として2回目の確定申告でしたが、この一年、日頃から整理してきましたので、サッと纏まり、スッと提出出来ました。

しかしながら初提出だった1年前はある意味途方に暮れていた時期がありました。(苦笑)

それ以前(サラリーマン時代)も生命保険料控除だ、医療費控除だ、ふるさと納税控除だ...と言った類の申告はしていましたが、個人事業主としての申告は全く別物です。

そういう意味では開店当初から会計ソフトやレジシステムを導入した上で始めましたので、最初の設定こそ手間取りましたが、レジでの売上内容(レジ打ち内容)や、銀行口座の取引明細は、自動に会計ソフトに転送され、扱うべき情報(ネタ)という意味では過不足無く、蓄積されながら最初の一年が過ぎて行きました。そして年末が近付いてくると、いよいよこれをどう整理し、どう纏めて、どう提出するのかを真剣に考え始めましたが、これが皆目見当が付かない。調べようにも何を理解しなくては進まないのか、そのきっかけも分からないという状態でした。(質問が分からないと言う、本当に困った状態でした。)

これはいけないと、そもそも会計とは何たるやを理解するため、図や絵がカラフルなタイプの(笑)、日商簿記3級のテキストを購入してざっと勉強したりもしました。

最初に苦労したのは、取引項目それぞれの勘定科目振分け(分類)でした。そしてそれに連動させた取引手段の振分け(分類)です。例えばある購入(支出)で現金に動きがあったとして、それが店舗としての現金を使用したのか、個人としての現金を使用したのかの取引手段選択が必要になります。これは銀行口座の動きも同様の整理(分類)が必要です。開店当初は店のお金なんて無い訳ですから、事業主借りの扱いで処理して行きましたが、そんな言葉が使えるようになったのもしばらくしてからです。(事業主借、事業主貸の意味もやっ理解しました。)

そして勘定科目も更に補助科目を設定して分類整理していくとか、初めて行うことばかりでした。

さらに厄介だった(苦しんだ)のは、売掛、買掛の意味合いを理解して、それに沿って整理(入力)していくことでした。

現在ネット販売ではクレジットカード払いの他、指定口座振込、コンビニ払い、代引き払いが利用出来ます。また、実店舗では、現金払い、クレジットカード払いの他、QR決済(PayPay、R Pay、AUPay、LINE Pay、d払い、メルペイ)、そして電子マネー払い(iD、WAON、nanaco、交通系〔SUICA、PASMO他〕)の支払い方法に対応しています。これらは会計処理上、売上日に売掛として記録した上で、入金日にこの売掛と関連を持たせて、且つ取引手数料を差し引きながら入力して行きます。逆にクレジットカードを利用して店の備品、消耗品を購入するときは買掛けとして処理(入力)していきます。そんな仕組み、入力に慣れてきたのもホントしばらくしてからでした。

会計ソフトを使うと上記項目を月毎の表形式で確認することも出来ますので、今は毎月初には、前月末までの整理(入力、分類)が正しく行われているか、確認、修正していくことで齟齬なく次の月に進んで行くようにしています。そして最後は提出書類一式をe-Tax(電子申告・納税システム)で送信して完了。

と言うわけで今年はサッと纏まり、スッと提出出来ました。個人事業主の方々は当たり前にやっているこれらのことですが、初申告の1年前は地獄でした(苦笑)。何事も経験!自分で手を動かして真剣に取り組めば、困難も乗り越えられると言うことですね。表現が大袈裟かな...(^^;;

 

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2023年2月14日火曜日

No.104_季節のブレンド“かすみ”のご紹介


季節のブレンドとして『柔らか〜な口当たり、優しく、穏やか〜な風味』のブレンドを作りたいと思い、イメージを膨らませていると “かすみ(霞)”と言う言葉がフッと浮かびました。

そして“かすみ”と言う言葉を念の為、検索してみたのですが、以下の様な記述がありました。 

【「かすみ」は、空気中に浮かんでいる細かい水滴やちりなどのために遠くがぼんやりとしていて、はっきり見えない現象です。「霧」「もや」「煙」「遠い山にかかった低い雲」などを指して一般的に「かすみ」といっていますが、気象学的にはっきりと定義づけられている「霧」や「もや」と違って気象用語としては使われません。「かすみ」が発生している状態を表現する「たなびく」は、「かすみ」や「雲」にはいいますが、「霧」にはいいません。これに似た表現で「たちのぼる」は、「霧」や「雲」にはいいますが「かすみ」にはいいません。「かすみ」は夜には使われず、夜の現象は「朧」[オボロ]と呼んで使い分けています。また俳句では、秋の「霧」に対し「かすみ」は春の季語になっています。】(NHK放送文化研究所)

【春の山野に立ち込める水蒸気。万物の姿がほのぼのと薄れてのどかな春の景色となる。同じ現象を夜は「朧」とよぶ。気象学では視程距離が一キロ以下のものを霧といい、その淡いものを霞とするが、霞は気象用語としては使われない。】(きごさい歳時記)

 (話は少々横道にそれますが...) この“店主のつぶやき”の掲載に際して、如何にも間違ったことを書いたり、言葉の間違った使い方があってはいけませんので、使おうとした語彙が曖昧な場合、実は色々調べるようにしています。

今回の“かすみ(霞)”もそんな中の一つなのですが、調べる前も『あの情景』、『あの状態』ということは凡そイメージは出来たのですが、念の為調べてこの様な記述が確認出来た次第です。

・かすみは昼の状態、夜は朧(おぼろ)

・俳句の世界では似た現象でもかすみは春の季語、霧は秋の季語

お陰で漠然持っていた認識をちゃんとした記憶として刻むことが出来ました。(^^)

調べた中では、【春の山野に立ち込める水蒸気。万物の姿がほのぼのと薄れてのどかな春の景色となる】の表現が、僕の朧げに描いていた世界(イメージ)を見事に言い当てていて、見つけて嬉しく思いました。そして、今回のブレンド“かすみ”は、そんな『淡さの魅力』が楽しめるブレンドとして仕上がりました。

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2023年2月7日火曜日

No.103_エチオピア・グジ・ナチュラルのご紹介


グジ・ナチュラル!...グジ!って妙な名前?、響き?と思われた方もいらっしゃるかと思うのですが...

これはエチオピアの南寄りに位置するグジ地区という産地名から来ています。大きくはシダモエリアの一部(因みにイルガチェフェもシダモエリアの一部です)と言うことなのですが、比較的新しい産地で樹齢も若く、製造工程も工夫が凝らされ、とても上質で魅力的なコーヒー豆を産出することから、シダモブランドとは一線を画し、近年注目のエリア(ブランド)となって来ました。

そしてナチュラルというのは豆の精製方法から来ています。(今回の写真はナチュラル精製の一つの過程で、真っ赤な完熟実を乾燥させている風景です。このナチュラル精製については過去のつぶやきNo.24No.27辺りでも触れていますので、宜しかったらご参照ください。)

いろどりこーひーでは現在、エチオピアのコーヒー豆はアリチャ・ナチュラル、モカ・ハマを既に発売中ですが、これで3姉妹が揃いました。ん?姉妹?これは僕の勝手な印象、イメージなのですが...この3つはどれもフルーティさ、エレガントさ、そして際立つ魅力を備えていますので、3兄弟と言うよりは3姉妹の方がしっくり来るものですから...(^^)

この中でもグジ・ナチュラルとアリチャ・ナチュラルは、地区こそ違え、エチオピアの同じシダモエリアで栽培され、且つ精製方法が同じこともあって、かなり近い風味を持っています。いろどりこーひーのライナップ中でもフルーティさのツートップと言えます。

グジ・ナチュラルのフルーティーさには、どちらかと言うと色の濃いベリー系(ブラックベリー、デューベリー、ブルーベリー等)が持つ魅力に近いものを感じます。

方やアリチャ・ナチュラルのフルーティさは、アプリコット、ピーチ系のフルーティさでしょうか。

そしてグジ・ナチュラルは冷めていく過程で今度はアールグレイを思わせる心地良い紅茶感が現れ、それが余韻としてとっても長く続きます。なんとも不思議な魅力を持ったコーヒーです。

そこでアイスコーヒーにしても飲んでみましたが、これがサイコー!です。『この季節にアイスコーヒーですか!!』と言う声が聞こえてきそうですが(苦笑)、ホント美味しいんです。

とは言え味の感じ方は、人それぞれ、千差万別ですので、僕があれこれお伝えするよりは、是非是非ご体験頂きたいです。

そして皆さまそれぞれのお好み、美味しさ、魅力を見つけて頂ければ、こんなに嬉しいことはありません。

 

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