2022年6月28日火曜日

No.71_辻井伸行さんの音色(ねいろ)と夏の木陰


今回のテーマは『辻井伸行さんの音色(ねいろ)と夏の木陰』です。全くなんのことか分からないですね...笑

先日、NHK BSで辻井伸行さんのピアノ ソロ リサイタルが放送され録画したんですが、ここ最近それを繰り返し観て、聴いています。もともと辻井伸行さんは大好きなピアニストでサントリーホールで生で聴いたこともあります。今回はショパンをメインに演奏しましたが、アンコールで弾いたシューマンのトロイメライ(夢)/子供の情景第7曲が最高に秀逸で魅了されました。辻井さんの超絶テクニックも目を見張りますが、今回のスローな旋律の繰り返しも鍵盤をポーンと鳴らす音一つ一つがこの上なく澄み切って綺麗な音色で、幻想的。柔らかく、優しく、長〜く尾を引く余韻、その全てが心地良さとなり、聴く人を包み込みその世界に引き込む。そんな思いにさせてくれる一際、素晴らしい演奏でした。最後の一音を優しくそーっと鳴らしたあと辻井さんが再び動き出してご挨拶されるまでの16秒間の余韻がたまりません。(YouTubeにもありますので宜しかったらご覧になってみてください。アンコール曲の2曲目がトロイメライです。その後のインタビューも辻井さんのお人柄が滲み出ていてホント大好きです。)

この感覚、実はコーヒーのブレンドをそんな思いで作ることがあります。

『クリーンで柔らかくて、優しくて...刺激の類はゼロで、口にして最初に感じたフワッと明るい印象がそのまま余韻として長〜く続いて、綺麗なまま消えていく。そしてまた、次の一口が飲みたくなる。』そんなブレンドを!です。

実は夏に向けて作った『夏の木陰』はそんな思いが込められたブレンドです。

その特徴としては、『間も無く訪れる本格的な夏、その暑さの中でもホッとする心地良い空間“木陰”をモチーフに作ったブレンド。更にそこに吹くそよ風のイメージも加え、飲み口は軽く、爽やかさ、明るさが感じられるブレンド』といった説明になりますが、その根底に流れる僕の思い、そして飲んで下さる方に感じて頂けるといいなぁと思っているのが、実は前述の辻井伸行さんの演奏から感じた思い、感覚なんです。

その飲みやすさは、ホットはもちろん、少し濃いめに淹れてアイスにしても美味しく頂けます。綺麗な余韻が長く続くので、コクとボディ感の深煎りコーヒーとはまた違った爽やかな風味で、アイスティーのような感覚でゴクゴク頂けると思います。

 (因みに今回の写真は僕が店休にジョギング、ウォーキングしている葛西臨海公園内東寄りの鳥類園周りの道です。”夏の木陰”らしい景色だったので!)

ところで昨日6/27、関東は観測史上最早の梅雨明けとなりました。いよいよ夏本番ですね!

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2022年6月21日火曜日

No.70_フードマルシェに初出展致しました!


6/18にフードマルシェに初出展しました。場所は都営新宿線船堀駅前のトキビル2階“けさらんぱさらん”さんで、開催されました。11:00〜15:00の間開催され、その間店は妻に任せ、僕もそこへ参加して来ました。

今回は“けさらんぱさらん”さんが、お声掛けを下さり、出展することになりましたが、いろどりこーひーの他にも、ハチミツの“y&yハニー”さん、グラノーラの“東京ソテリア”さん、麦茶の“小川産業”さん、更には近郊で収穫された野菜も並びました。何も江戸川区地元の皆さんの出展です。

いろどりこーひーから今回はコーヒーバッグを5種類、バラでお持ちしました。せっかくの機会でしたので、その中からブレンドの“まどろみ”を試飲コーヒーとして、ご提供させて頂きました。

また、その時間帯に並行して、“けさらんぱさらん”さんでは、キッズのクッキー作り教室も開催されていましたので、ご一緒されたご父兄の方にも試飲コーヒーをお試し頂くことが出来ました。

とっても沢山の方にお越し頂き、また実際コーヒーも飲んで頂き、そしてとっても沢山、お買い求めも頂きました。ありがとうございました。

そして何より、自店に居るだけではなかなかお目に掛かれない方々ともお話し、交流が出来て、ワクワク楽しい時間を過ごさせて頂きました。このような機会を経て、地元の方々、お店の方々と交流の輪が広がるのは、本当に嬉しいことです。次の機会も予定されているようですので、是非また参加させて頂きます。

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2022年6月14日火曜日

No.69_コーヒー豆の保存について


今回の写真は、いろどりこーひーをお買い求め頂いた際、一緒にお渡しする小冊子中の頁です。この冊子は、A5サイズの紙を2つ折りにしただけのシンプルなものですが、1頁目に『いろどりこーひーをより美味しく頂いて頂くためのお勧めの淹れ方』、2頁目に『抽出器具について』、3頁目がこの『保存について』、4頁目は『コーヒーバッグお勧めの淹れ方』の構成になっています。

いろどりこーひーが販売しているのは、【コーヒー豆】ですが、僕の気持ちとしては、【コーヒーがある生活】を売っているとの思いで、この冊子をお付けしています。

で、今回のテーマ『コーヒー豆の保存について』ですが、お客さまからも時々質問を頂いたり、話題になることが多いです。

『このコーヒー豆は何日持ちますか?』、『保存場所は冷蔵庫内が良いですか?』、『保存は専用容器に入れ替えた方が良いですか?』、『やはり粉挽きしてしまうと保存期間は短くなるのでしょうか?』と言った類のお話です。

先ず、本日の写真(冊子の3頁目)に書いてある内容を以下転記します。

 1. 購入した袋のまま保存。豆(粉)を取り出した後は、袋の中の空気を出来るだけ抜く。

 2. 3〜4週間程度で飲み切れる場合は、常温保存でOK!

 3. 飲み切るのにひと月以上掛かりそうな場合は、購入直後から冷凍庫保存。

コーヒーの風味低下を促進する要素に光、空気、水分があります。その為、保存のカギは、これらの要素を出来る限り排除していくことです。

上記1.については、先ず販売している袋は不透明で光を通しません。(底は透明なので豆の様子が見られます。)また、ジッパー状のチャックが付いているので、密封出来ます。更に中の空気は抜けるけど、外からは入らない構造のエアバルブ付きですので、チャックをした後、テーブルに寝かせて、両手でゆっくり抑えると中の空気が抜けて袋をぺちゃんこに出来ます。世の中さまざまなコーヒーキャニスターが販売されていますが、デザイン性、密閉性には優れていても、この空気が抜ける機能はなかなか無いので、僕はこの袋での保存がイチオシです。

上記2.と3.についてですが、焙煎後の風味低下は、そもそもの豆の品質が宜しくなかったり、焙煎が不適切なほど、速くなりますが、いろどりこーひーの豆は3〜4週間で飲み切れる場合は、常温保存で構わないと思っています。もしそれ以上掛かりそうな場合は、購入直後から冷凍庫保存をお勧めします。これは前述の風味低下を起こす要因の水分対策に効果的です。(冷蔵庫内はむしろ逆効果です。)使用時は解凍不要でそのままご利用頂けますが、必要豆量を取り出したら、即冷凍庫に戻すことを心掛けください。ここでの放置が長いと豆が結露して、湿気を帯びて寧ろ劣化が早まってしまいます。ここだけ注意すると2〜3ヶ月は風味を損なわず、美味しく頂けると思います。

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2022年6月7日火曜日

No.68_店内に世界地図を掲げました!


この度、店内にA1サイズの世界地図を掲げました。

と言うのも、扱っているコーヒー豆の産地に関して、『グァテマラ、エルサルバドル、ニカラグアは中米だと思うのですが、位置関係は浮かばないですねぇ』とか、『エチオピアとタンザニアは近くだったかしら?』、『キリマンジャロはタンザニアでしたっけ?』と言ったお話を伺うことも多く、世界地図を掲げたことでこれらのお問合せにもお応え易くなりました。

また、僕からマニアックな産地談義を話し始めることはありませんが、お客さまの興味によっては地図を眺めながら、それぞれの国の、若しくはその中の地域毎の風味特性について、赤道や海岸線との位置関係、そこの高度や地形が影響していることに会話が及ぶこともあります。

そして世界地図を掲げたことで、お客さまから『新型コロナ禍が早いとこ終息してもらって、また海外旅行に行きたいわぁ!』とか、『私は○○に行ったことがあるんですが、そこでは...』と話題が広がるのは思わぬ産物で(笑)、楽しみが増えました。

一方、『ロシアはこんなに大きな国なのにねぇ...』とか...そして先日は『ウクライナの人たちにも私たちのようにゆっくりコーヒーを飲んで、ホッとするひと時を感じられるような、そんな生活に早く戻ることを祈るばかりですねぇ』と言ったお話も伺いました。本当に心の底からそう思います。そう言う意味では、コーヒーがある穏やかな生活は、平和の象徴とも言えます。大切にしたいです、その生活。

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2022年6月1日水曜日

No.67_アイスコーヒーらしくないアイスコーヒーを楽しむ


いよいよ6月になりました。夏日、真夏日の日も現れ、お客さまからもアイスコーヒーに関するお問い合わせが少しずつ多くなってきました。

その中で一番多いやり取りが、『アイスコーヒーに合うコーヒーはどれですか?』と言ったものです。実はこの質問、即答に少しだけ躊躇してしまうんです。そもそも『アイスコーヒー』と言うとどんなイメージ、どんな姿(見た目)が浮かびますか?コーヒーショップ、喫茶店で出てくるアイスコーヒーやスーパーで売っている1Lパック等は、普通のコーヒーより、『黒い、濃い』と言った印象が定着しているような...

それに近いと言う意味では、『一番スタンダードなのは、冷たい時でもしっかりとした風味が感じられるコクが深いものが宜しいかと思われます。当店ですとこれら黒い袋に入れている深煎りのしっかり系がそのタイプです。』とお応えすることが多いです。

ただ、如何でしょうか?このような回答を店主から聞いた印象は? 『一番スタンダードなのは』と前置きしたり、『宜しいかと思われます』と言った応え方は、自分でも少し曖昧なニュアンスを残しているなぁと感じてしまうのですが...

実はこの曖昧なのには理由がありまして...正直申し上げると『ここの全てのコーヒーはアイスコーヒーにしてもそれぞれの美味しさが楽しめますので、いろいろお試しください。』とお応えしたいくらいなのです...ただ、これでは身も蓋もないというか、ご質問の応えにはなっていないので、前述のような申しあげ方になってしまうのです。

お客さまが急いでおられなくて、もう少しお話をしても差し支えないかなと思う方には、続けて次の様なお話をすることがあります。『ここにあるアリチャ・ナチュラル、モカ・ハマ、そしてタンザニア(キリマンジャロ)は、とってもフルーティで、柔らかく綺麗な酸を持っていますので、アイスにするとアイスティーを思わせるような、爽やかで軽やかなアイスコーヒーを楽しめますよ!そう、アイスコーヒーらしくないアイスコーヒーが楽しめるんです!』と。

いろどりこーひーで言うと赤い袋(華やか系)の豆を使ったアイスコーヒーになります。是非、お試し頂きたいです。アイスコーヒーのイメージが変わる美味しさを体験出来るはずです。(^^)

要は『美味しいアイスコーヒー』というのは、『ただ一つある』と言うことでは無いと思うのです。お好みの感じ方は人それぞれ違いますし、もっと言うとその日の気分、その日の時間帯、その日のシチュエーションで同じ人にも数通りのお好みアイスコーヒーがあって良いと思っています。実際僕も時々、コーヒーと牛乳が半々のアイスコーヒー牛乳を飲んだりしています。(笑)

アイスコーヒーの淹れ方については、過去の店主のつぶやき『No.19_美味しいアイスコーヒーが飲みたい(急冷編)』、『No.21_美味しいアイスコーヒーが飲みたい(水出し編)』でも触れておりますので、もし宜しかったらそちらもご覧ください。

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