2022年4月26日火曜日

No.62_ラジオ体操


今回は余談もいいところ(笑) ...の話題です。ラジオ体操!?

この『つぶやきNo.59』で焙煎に関する“再現性”のお話をしました。そこでは『自身でコントロール出来ることは、全てルーティン化して、焙煎の再現性を高めています。』といったことを記載しました。実はそこに未だ記載していないルーティンが他にも色々あるのですが、その一つがラジオ体操なんです。(笑)

毎朝焙煎が終わると開店までの時間で、焙煎した豆のチェック(ハンドピック、カッピング)、お店の掃き掃除、試飲コーヒー淹れ、レジの釣り金セット等を行うのですが、焙煎直後は締め切っていた入口シャッターを半分ほど上げて、外の明かりを取り込み、入口の扉、窓を開け放って通気して、前述の焙煎豆チェックを始める前に実は店内で毎朝ラジオ体操をやってます。(笑)

先日の『つぶやきNo.58』では、『開店して1年が経ちました』と言ったお話も書きましたが、前職の頃に比べると店を始めて以降やはり運動不足で、その解消のため、店休日は葛西臨海公園内をジョギング&ウォーキングするよう心掛けてはいるものの、そもそも日常、歩くと言うことが決定的に減ってしまいました。そのせいか日に日に体も硬くなって行くような感覚も覚え...そう言う意味では、焙煎の再現性云々以前に店主の体調が”万全”じゃなくちゃ始まらないですからね...と、言うわけで今年になってからルーティンにラジオ体操を加えた次第です。

今は便利なものでサブスクの音楽アプリでラジオ体操を検索するとさっと出てきますので、それをプレイリスト化して毎日再生、運動しています。実はこの検索をして驚いたのですが、『ラジオ体操第三』ってのもあるんですねー! で、この第一〜第三をプレイリスト化してやってますが、3つ合わせると何と10分になります。結構(いや、かなり)いい運動になります。(^^)

さらに余談ですが、前述の検索をしてみるとラジオ体操のいろいろなバージョンが出てきて、英語版の他、大阪弁、博多弁、広島弁、京都弁、津軽弁、岩手弁、茨城弁、熊本弁...なんてのもあります!びっくり!もし興味がおありでしたら、お試し下さい。(笑)

前述のサブスク音楽アプリは、その人がよく聴く傾向の曲を自動にピックアップして流してくれる機能もありますが、先日『あなたのステーション』ってとこを聴いていたら、ラジオ体操第一から第三が何も上位に出てきて、思わずひとり吹いてしまいました。

と言うわけで、ラジオ体操第一〜第三は、今、僕のヘビーローテーションです。^^;

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2022年4月19日火曜日

No.61_再現性(淹れ方編)


この“つぶやきNo.59”で、『焙煎編』として再現性を題材としましたが、今日は『淹れ方編』です。

一方、『淹れ方編』と言ってはみたものの、その方法は多種多様で全部を取り上げる訳にも行きませんので、ここではペーパーフィルター(又は金属フィルター)を使ったハンドドリップとコーヒーメーカー、フレンチプレスに限定してお話ししてみたいと思います。

再現性は当然のことながら『一番の美味しさを再現する』の意味で話を進めますが、先ずはハンドドリップです。多分コーヒーメーカーと並んで一番使用率が高いのでは...と推察しますが、ややもするとこれから述べる『(仮称)いろどり式』は、世の中の雑誌やネットに載っているお勧め内容(テクニック?)と異なる(逆の?)ことを述べることになるかもしれません。

世の中の雑誌やネットでは、『美味しいコーヒーを淹れるには嫌なエグみ、苦みと言った雑味が飲むコーヒーへ混入するのをいかに減らすか!』という観点に立っているものが多いように思います。そのため、高温の湯を注ぐと雑味もそのまま出るので、90℃前後の温度の湯を注ぐと制御出来るとか、無造作に湯を注ぐと粉とペーパーフィルター際の壁を壊すことになり、それが雑味混入を助長するので、粉の中央近くで500円玉サイズの円を描くように慎重に注ぐとか、その注ぎ方も最初の何秒で何cc注いで、何秒間おいてから次の何秒で何ccとか、また、湯が落ち切る時、雑味が混入しやすいので、その前に次の湯を足して、最後も落ち切る前にドリッパーを取り除くとか、更には湯を注ぐ最後の段階はコーヒー成分は少なく雑味の割合が多いので、注ぐ湯は7〜8割程度で止めて、それ以降は湯をコーヒーに足す...なんてのもあったりします。雑味を含んだコーヒー豆を使用した場合、雑味抽出を少しでも減らすという意味においては、これらは一定の真実を伝えているとも言えます。しかし、これらを毎度寸分違わずブレなく繰り返すというのはとっても神経を使いますし、難しい(もっと言ってしまうと面倒臭い)のでは思うのが僕の考えです。

コーヒーを飲むためには淹れる必要がありますが、淹れることそのものは目的ではなく、美味しくそして心地良く飲むことが目的ですから、淹れ方はシンプルにしたいものです。

一方で雑味が無い、若しくはほぼ無いコーヒー豆を使用すれば、その混入を気にすることなく、ひたすらコーヒー成分が最大限に出ることにだけに集中出来るというのが僕の考え、そしていろどりこーひーが目指しているコーヒー豆です。

そのため、いろどりこーひーでのお勧めの淹れ方は、『粉挽は細かめに!注ぐ湯は沸騰したての熱湯を!蒸らし不要、熱い湯をゆっくりと注ぎ続けて!』というものです。これは挽きは細かい方が→味が出る。注ぐ湯は熱い方が→味が出る。蒸らしの間、そこを温度低下させるより、注ぎ続けて熱さを保った方が→味が出る。この手順は淹れる時の加減がほぼ無く、出来上がるコーヒーの風味もブレが無く、美味しいコーヒーがいつも再現性をもって頂けるとの仕組みです。そしてコーヒーメーカーの時は注ぐ湯温調節は難しいかもしれませんが、やはり『粉挽は細かめに!』をお勧めします。

そしてフレンチプレスは、この“つぶやきNo.55”に詳述しましたが、いろどりこーひーをお楽しみ頂くのに一番おいしく、そして再現性が高い淹れ方と僕は思っておりますので、是非お試し頂きたいです。

最後になりますが再現性で大切なのは、湯量と粉量の関係ですね。これが違えば濃さが変わる訳ですから、当然風味も変わります。一方、この比率は僕がお勧めをお伝えすると言うよりは、皆様それぞれがが美味しいと感じる比率を見つけて頂けるのが最善だと思っています。計量はご自身の美味しさの再現性確保のため、計量スプーンで何杯とか何分目といった程度で結構ですので、お試し頂けると宜しいかと思います。

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2022年4月12日火曜日

No.60_まろやか系ブレンド”うららか”のご紹介


まろやか系の新ブレンド“うららか”のご紹介です。

いろどりこーひーでは、1〜2ヶ月毎に季節のブレンドをお届けしていますが、ここのところしっかり系、華やか系と言った個性際立つブレンドをテーマに取り組んで来ましたので、今回はとにかく『柔らか〜な甘さが感じられる、穏やか〜な、飲み易いブレンド』をご提供したいと、色々試行してきました。

ブレンドを作る流れはその時々で多少異なりますが、今回は前述のテーマを先ず漠然とイメージした後、使う豆種候補を定めて、それを“つぶやきNo.57”でもご紹介したカッピングを経て、候補を絞り込んで行きました。

ブレンドのカッピングは、シングル(産地単独)豆のカッピングを用意した後、液体(コーヒー)状態で何対何対何に混ぜ合わせると言ったことを何通りも試行し、イメージに合うものを探し出して行きます。ほぼ『いい感じ』なものが、出来上がった段階で並行して具体的なネーミングも絞り込みます。

今回はこの段階で『うららか』という名が浮かび、今度はその『うららか(麗か)』をイメージした上で更なる試行を進めました。この段階では、カッピングに加え、実際にドリップしたり、フレンチプレスで淹れてみて風味を最終確認しました。この『風味』というのは、直接的な味の他、口当たり、香り、余韻等総合的に判断していきます。

今回のブレンドは敢えて突出したコク、華やかさを抑えた代わりに、まろやかでほんのりとした甘さ、柔らかな口当たりと淡い余韻が楽しめるブレンドとして仕上がりました。

春の柔らかな日差し、心地良いそよ風を感じながら、是非この“うららか”で穏やかな時間をお過ごしください。

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2022年4月5日火曜日

No.59_再現性(焙煎編)


今日のテーマは『再現性』です。コーヒー焙煎の再現性を中心に書いていこうと思いますが、その意味合いはいろいろな場面に当てはまるかも知れません...

僕はこの『再現性』ということを、『おいしく魅力的なコーヒー豆を作る』ことと同義に捉えています。『それなくして、その実現は無し!』と言ったところでしょうか。

例えば前回焙煎したコーヒー豆と同じ味を再現するには、同じものを同じ様に焙(や)けば良いわけですが、この『同じ様に』を実現するためには、細心の注意と同じことを繰り返す忍耐が要求されます。

話は逸れますが、きっとラーメン屋さんのスープ作りも、フレンチシェフが作る料理もこの再現性を高めるため、数々の工夫をしているのだと思います。もっと話が逸れると、フィギュアスケートの羽生弦さんもスノーボードハーフパイプの平野歩夢さんもその大舞台で大技を決めるため、正に再現性を高めるため、練習で何百回も同じことを繰り返して、微妙な工夫を積み上げているのではないかと思うのです。

実は焙煎も同じ心持ちです。再現性を高めるため(同じ結果〔=風味〕になるように)、同じことを同じ流れで何百回も繰り返しています。同じにするのは焙煎進行中だけでは有りません。朝、店に入って照明を点け、換気扇を回す以降の準備フローもそうですし、もっと言うと当日焙く豆はその前日に定めておくので、仕事終わり時点で、焙く豆の過去データや、必要な道具類(豆計量秤、収納ケース等)もセットしておきます。自身がコントロール出来ることは全て同じにすることで(ルーティン化することで)、自身がコントロール出来ない小さな動き、違いにピンポイントで微修正を加えて行けるようになり、再現性が高まるわけです。

その間、行なっていることを具体的に書き始めるととても長くなってしまうので、少しだけ触れますが、『焙煎環境、焙煎条件と共に焙煎経過を詳細に記録し、且つ焙煎直後にそれを振り返って次に気を付けること、試してみることを総括して記録し、次の焙煎でそれを実証(仮説を検証)する』と言ったサイクルをひたすら繰り返します。この間、つぶやきNo.57に記載した、カッピング検証を常にセットで進みます。

ここまでは焙煎人としての僕が取り組んでいる再現性に関するお話でしたが、皆さまにとっては家でおいしくコーヒーを淹れる再現性の方が興味がありますよね。というわけで、これもまた別の機会で触れてみます。

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