2021年8月17日火曜日

No.26_グァテマラ・ウエウエテナンゴ



前回投稿『No.25_生豆の仕入れとコーヒー豆産地の話』の最後にグァテマラの生豆が入荷した旨、ご報告しました。今回はそのご紹介です。

華やかで!明るい香り!完熟ベリーの甘味と爽やかな余韻。

この『華やかで!明るい!』という形容がこのグァテマラ・ウエウエテナンゴの特徴を最大限に表現しています。グァテマラは中米に位置し、その東側はメキシコと国境を接しています。そしてウエウエテナンゴ地域は正にそのメキシコ国境に位置する険しい山岳地帯です。ウエウエテナンゴ!なんか口にするのも楽しい響きですね!これは現地の言葉ナワトル語で『太古の場所』と言った意味を持つ地名です。

グァテマラのコーヒーは、その産地の標高に応じて格付けされていますが、今回ご紹介する豆は、その最上位のSHB(ストリクトリー・ハード・ビーン)です。SHBは標高4,300フィート(約1,310m)以上の高地で収穫される豆に与えられる格付けですが、今回の産地ウエウエテナンゴ地域のラリベルタッド地区は、その標高が1,600m前後のエリアです。

標高が高いところで収穫される豆を上位に格付けするには意味(道理)があります。そのエリアは低地よりは冷涼で、且つ昼夜の寒暖差が大きいエリアです。そのため低地で生育するものと比較すると樹々、果実がゆっくり成長します。風味豊かなコーヒー豆を生産する上で、この『寒暖にさらされてゆっくり成長』というのが重要で、これにより果実も時間を掛けてじっくり熟成され、低地産のものより硬くしっかりした種子が形成され、結果的にグァテマラならではの良質な風味、フルーティーな酸味もしっかり、きっちり醸成され、前述の『華やかで!明るい!』風味が形成される訳です。

前回ブログにも書いた購入豆を決めるためのカッピング(味見)を5月に行いましたが、実はその時、同じグァテマラ産でも地域が違う4 種類の豆がありましたが、カッピングを進める中で、このウエウエテナンゴの「『華やかさと明るさ』が、突出していて、一瞬の迷いも無く、『これ美味い!』、『これ欲しい!』と決めた次第です。

どうぞこのウエウエテナンゴの自然がもたらす恵みを享受、お楽しみ下さい。

いろどりこーひーは珈琲豆を通して、皆様の心豊かな生活に“彩り”をお届けします。

 

補足(文章が長くなってしまったので、今回はサムネイル写真の説明を補足で記載します)

これは、ラリベルタッド地区の脱殻前の豆乾燥風景です。背景を見てもここが山岳地帯だと一目で分かりますね。また、今回の豆はウォッシュド式で精製されているので、水槽浸け、水洗いを経て果肉を綺麗に落としてから天日乾燥しています。広げた豆が白(薄黄色)っぽいのが分かると思います。方や、前々回投稿の『No.24_ウオッシュドとナチュラル』のサムネイル写真は、ナチュラル式精製で果肉付きのまま天日乾燥してますので、広げた豆が真っ赤なのが分かると思います。

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