2024年9月3日火曜日

No.185_ケニア🇰🇪キリニャガのご紹介



この度、いろどりこーひーでは初お目見えのケニアの豆をご紹介させて頂きます。

いろどりこーひーで扱っている豆は、その材料となる生豆をバイヤー(世界の産地から買付ける)、インポーター(買い付けた生豆を輸入する)の方経由、仕入れています。

仕入れに先立ち、インポーターの方からサンプルクロップ(焙煎済みの少量のコーヒー豆)を提示頂いて、それをカッピング(謂わゆる味見)した上で、気に入ったものを購入(年間使用分予約)する仕組みです。

コーヒー豆は農作物ですから、一つの産地に限って言うと年に1回輸入され、その時期は毎年決まっています。一方、産地は北半球、南半球、多岐に渡りますので、全豆種という意味では輸入時期はそれぞれで、年中入れ替わり輸入されます。

サンプルクロップは、同じ産地、同じ農園の同じ品種であっても、前述の農産物という意味ではニュークロップ(コメで言う新米の様なものです)が輸入された時点でも都度、提示を受けます。

そして今回提示を受けたケニアの豆数種の中でも取り分け魅力的でこれは美味しい!と言うものに巡り合いましたので、日頃いろどりこーひーをご愛顧頂いているお客さまに是非お楽しみ頂きたいと、この度、購入を決めました。

そして幾度かの焙煎調整を経て、ベストなポイントが見つかりました。その風味のイメージは“濃いオレンジ色”です。コーヒーで濃いオレンジ色?ん?ですね...きっと(苦笑)

コーヒーの風味を表現する時、“フルーティ”なんて表現をすることがありますが、それを想起させるフルーツにも色々なものがあります、ピーチ、アプリコットなんて時もありますし、ラズベリー、ブルーベリーといったベリー系の時もあります。更にはフレッシュな柑橘系も。そして今回のケニアは濃いオレンジ...ジューシーな甘さが特徴の【ブラッドオレンジ】の印象です。その酸味は角がなく、濃厚、芳醇とさえ言えます。

もちろんコーヒーの風味は一つ(一言)では表現出来ませんが、このケニアのコーヒーを印象付ける心地よさは【甘さに包まれた濃いオレンジ感】です。

ここで産地情報も少しご紹介させて頂きます。

先ず『キリニャガ』というのは、ケニアの中の地名です。ケニア中央部にはケニア山(標高5,199m)がそびえ立っていますが、キリニャガはその南側の麓に位置する標高1,600m〜1,700mのエリアです。因みに原住民(キユク族)の間では、ケニア山のことを『神の山』の意味でキリニャガと呼ぶそうです。首都ナイロビから見ると北東20数kmのところに位置します。このエリアの土壌は火山灰性、赤色の肥沃な沖積土で、 前述の高地の気候(昼夜の寒暖差がしっかりある)も相まって、この上質、リッチな風味が育まれています。また、周辺の水源環境にも恵まれ、コーヒーノキの生育および、果実から種子を取り出す生豆精製作業もウォッシュド方式でクリーンに安定して営まれているとのことです。(今回の写真はバイヤーの方からご提供頂いた産地の写真〈脱殻前の種子を天日乾燥してるところ〉です。)

このケニア・キリニャガのコーヒー豆の【上質な甘さに包まれた角の無い優しいオレンジ感】を是非、お楽しみください。

 

いろどりこーひーは珈琲豆を通して、皆様の心豊かな生活に“彩り”をお届けします。

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