2026年2月10日火曜日

No.260_美味しい“料理”をお届けしたい

 


僕が日々目指していること、それは「美味しい"料理”をお届けしたい」ということです

僕にとってのこの“料理”とは、実は“コーヒー豆”のことなんです

こう聞くと、「コーヒー豆って、生豆を焼くだけでしょ!?、料理なの?」と、思われるかもしれませんが、僕としては至って本気です

レストランのシェフは素材を選び抜き、そのポテンシャルを最大限に引き出して一皿を作り上げます

これをシンプルに捉えると、

【良い素材】×【良い調理】=【美味しい料理】

そんなイメージを僕は持っています。そして焙煎においても、

【良い生豆】×【良い焙煎】=【美味しいコーヒー豆】

素材と技術、どちらか一方でも欠けてしまえば、真に美味しい一杯にはたどり着けません

焙煎は途中で調味料を足すことができない「一発勝負」の世界です。火力を繊細にコントロールし、適切な化学変化を促すことで、狙った風味を呼び起こす作業です。そしてこれは乾熱調理と呼ばれています

少々専門的になりますが、その過程では「糖類成分のカラメル化」、「脂肪成分の分解によるディープフライフレーバー化(焼きたてのパンのような香ばしさ)」、「ショ糖成分とアミノ酸成分のメイラード反応」等の化学変化が起きて、コーヒー特有の香り成分や風味が形成されます

今日も、最高の“一皿”ならぬ“一袋”を目指して、焙煎機に向かっています^^


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2026年2月3日火曜日

No.259_創造者久米宏さん


先月、久米宏さんが「肺がんのため81歳でご逝去された」という知らせを知りました

久米さんの“ニュース・ステーション”、“ザ・ベストテン”、“ぴったしカン・カン”などは、僕自身、まさにドンピシャ、その時代に生で観ていたこともあり、当時の記憶とともにいろいろな思いが巡りました

これらの番組はいつ頃、放送されていたのだろう...と、少し調べてみました

・“ぴったしカン・カン”1975年〜1984年(久米宏さん出演時代、以下同様)

・“ザ・ベストテン”:1978年〜1989年

・“ニュース・ステーション”:1985年〜2004年

僕の高校、大学時代、そして社会人なりたての頃とまさに重なっていて、そうそうあの頃は...と、いろいろな記憶が呼び起こされました

“ぴったしカン・カン”での久米宏さんの軽妙洒脱な司会進行ぶり、欽ちゃん、二郎さんとの絶妙掛け合い、はちゃめちゃブリは本当に楽しかったです

当時、友達と何か会話していて、「その通り!」みたいな内容に及ぶと、よく「ぴったしカンカ〜ン!!」なんてやってました(笑)

思えば、“ザ・ベストテン”の時代は、歌謡曲全盛だったような気もします(自分自身の多感な時期と重なっていた、ということもあるのかもしれませんが)

何しろ、パソコンもインターネットもない時代ですから、誰もが音楽情報はテレビやラジオから得ていました

“ザ・ベストテン”は、生放送、生演奏だったことも、大きな魅力でした。カラカラ回転する順位表示板がピタリと止まり、黒柳徹子さんが結果を読み上げると、歌手がそこに登場してライブで唄うのですから、順位もパフォーマンスも本当に毎週ワクワクして観ていました。順位発表後、「◯◯さんは、今日はお休みです」となると、がっかりしたものです。そして翌日は学校で、その観た結果をあーでもない、こーでもないと盛り上がっていたのですから、今思えば、本当に懐かしい思い出です

そして“ニュースステーション”。それ以前、これほど分かりやすく、視聴者目線に立った報道番組はありませんでしたので、とにかく革新的でした。そして久米さんが投げかける質問や疑問は、まさに僕ら(視聴者、国民)が、知りたいことでしたので、なるほどと合点したり、時には政治家への鋭い切り込みに痛快さを感じたりしながら、本当に惹きつけられました

話は変わりますが...

ピーター・ドラッカーは、「企業が存続するための有効な活動(目的)は【顧客の創造】である」と提唱しました

スティーブ・ジョブズがiPhoneを世に送り出したときも、まさに【顧客の創造】でした。それ以前に世の人で「iPhoneのようなものが欲しい」と描ける人は誰一人としていなかったのに、発売されるや否や、今やiPhone(スマートフォン)無しの生活なんて考えられない!と、世界中に浸透していったわけですから、本当にすごいイノベーション、【顧客の創造】です

話を久米宏さんに戻すと、久米宏さんは、番組そのもの、もしくは生き方を通じて、まさにイノベーション、【顧客の創造】を体現されてきた方だと、僕は思っています

“ザ・ベストテン”も“ニュース・ステーション”も、iPhoneと同じように、「こういう番組が観たい!」と、それ以前は誰も描けていなかった番組でした。しかし一度それに触れた途端、視聴者はこんな番組が観たかった!と番組のファンになり、やがてはそれが暮らしの一部になっていったわけですから、久米宏さんは、真の“創造者”です

かくいう僕も、ものづくりを生業にする一人として、番組づくりとは分野は違えどお客さまの“コーヒーのある暮らし”という視点で、ほんの少しでもその“創造”に関われたら...と、そんな思いで、日々豆と向き合っています

当時から久米宏さんのことは、「すごいなぁ」、「素晴らしいなぁ」と眺めていました。それだけに、ご逝去の知らせは本当に残念です

でも、お掛けしたい言葉は、お悔やみの言葉よりも、

「久米宏さん、サイコーでした!ありがとうございました!」の思いです


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