2022年3月8日火曜日

No.55_フレンチプレスで、もう一つ先の風味まで!


『出来ることなら、いろどりこーひーのコーヒーはフレンチプレスで淹れてお楽しみ頂くことを一番にお勧めしたいです』

いきなり、お勧め!から始りましたが(笑)、今回はフレンチプレス(=コーヒープレス)に関するお話です。フレンチプレスは本日の写真にも掲載しましたが、紅茶を淹れる時にも使用出来る抽出器具で、ガラスポット(器)にコーヒーの粉を入れ、熱湯を注ぎ、約4分放置後、プランジャー(丸いメッシュフィルターが取り付いた棒)を押し込んで、出来上がったコーヒーをカップに注いで、飲むだけというシンプルなものです。

(話は一旦横道に逸れますが)コーヒーの豆を挽く時、『ペーパードリップ用に!』とか、『フレンチプレス用に!』といったやり取りをすることがあります。一般的にはペーパードリップ用は中細挽き、フレンチプレス用は中挽きと解釈されることが多いと思われます。これはフレンチプレスで淹れた場合、味がよく出る反面、仮に雑味を含んだ豆を使用した場合、それも一緒に出やすくなる→だから中挽きにして制御するとの考え方があります。一方、雑味の無いコーヒーはその抽出(混入)を気にすることなく、単に『風味がしっかり出る方法』としての選択が可能になります。

いろどりこーひーご利用の場合は、挽き方は中細のまま、フレンチプレスで淹れることをお勧めしたいと思います。これによりペーパードリップではほぼ除かれるコーヒーオイルも抽出され、よりまろやかな口当たり、しっかりとしたコクまで...そう!【もう一つ先の風味まで!】お楽しみ頂けるようになります。

また、フレンチプレスの良いところは『風味の安定』です。ハンドドリップではその淹れ方(注ぐ際の湯温、そしてその間の湯量とスピードのバランス、ドリッパー種等)により、風味がブレることがありますが、フレンチプレスは動作がシンプルな分、粉と湯の量を一定にすればそのブレも起きません。

とは言え、その動作について少しだけ触れてみます...

湯を注いで4分待つ間、マドラー状のものでサッと攪拌することをお勧めします。これは浮いた粉が沈んで風味がよりしっかり出るのと、微粉沈殿を促し、飲むコーヒーへの混入を軽減させる効果もあります。そして後ほどプランジャーを押し込む際も粉が浮いた状態のまま押し込むよりは抵抗が少なくスーッと押し込めます。


フレンチプレスはどうしても微粉混入が避けられませんが、前述の途中攪拌に加え、カップに注ぐときも最後の1cm程度を注ぎ残すことによりかなり軽減できます。これによりコーヒーを飲むときは全く気になりません。それでも飲み終わりはカップの底に少しだけ沈殿した微粉が残りますが、これは日本茶も紅茶も茶葉が少しだけ残って飲み干しませんし、何より『より美味しく頂くため』と解釈頂けると有り難いです。

いろどりこーひーは珈琲豆を通して、皆様の心豊かな生活に“彩り”をお届けします。

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