今回のテーマは【視覚とバランスを備えた複雑さが生み出す余韻の魔力】です
いさか長すぎるタイトルで、一度読んだだけでは、「何のこと?」と思われたかも知れませんが、皆さんが普段コーヒーを飲んでいて「なんだか、また飲みたくなるな」と感じる、その不思議な感覚についてのお話です
余韻...コーヒーの風味を形作る上で、とても重要で、そして大切な要素だと考えています
この「店主のつぶやき」の中でも、これまで何度か余韻について触れてきました
そこでは、「余韻とはなにか」、「余韻を楽しめるコーヒーとはどんなものか」といったことを書いてきましたが、最近はさらに一歩踏み込んで、“余韻の魔力”について考えるようになりました(少々、大袈裟にいうと“思考の深化”ですね^^;)
というのも、コーヒーに限らず、食の世界全般で、「また、口にしたいと思うものって何だろう」と考えた時、“美味しいもの”といってしまうとそれまでなのですが、もう少し踏み込むと「口当たり(マウスフィール)の良さ」から始まり、そこから「奥行きとバランスを備えた複雑さ(コンプレックス感)」を感じる魅力的な風味につながり、やがては「余韻(アフターテイスト)の心地よさ」に辿り着くことで、「また、口にしたい」という気持ちが湧いてくるように思います
「奥行きとバランスを備えた複雑さ」といっても、なかなかイメージしづらいかとは思いますが、これが備わると、甘さ、フレッシュな酸、ダークなコクが順番に現れるとか、飲み進める中で表情が変わる...そんな風味体験ができます
飲み終えたあとの余韻そのものは10分、20分で消えてしまうかもしれませんが、心地よい美味しさの記憶は、時として何日、何ヶ月、何年経ってもふとした瞬間に蘇るものです。そして「また、あれ食べたくなった」、「また、あの店に行きたくなった」となるのですから、ここまでくると“余韻の魅力”を超えた、“余韻の魔力”ともいえるのではないでしょうか
いろどりこーひーもそんな“余韻の魅力”、そして“余韻の魔力”を持ったコーヒー豆をご提供して、より多くの方々に楽しんでいただきたい!そんな思いを込めて、今日も一窯、一窯、焙煎に向き合っています
いろどりこーひーは珈琲豆を通して、皆様の心豊かな暮らしに“彩り”をお届けします

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