2026年2月17日火曜日

No.261_ログ管理は焙煎の「生命線」


ログ(Log)という言葉は、主にコンピュータ関連の分野で使われている言葉で、PCやサーバー、ネットワーク機器などの操作履歴を記録・分析することを意味します

この「操作履歴を記録、分析し、次に活かす」というプロセスは、実は焙煎においても同様に欠かせないものです

焙煎のログで主要なものは、「時間軸の中での火力と温度」の記録です

時間軸とは、焙煎機に生豆を投入してから、煎り止め(豆を窯から出す)までの経過時間のことで、その間、デジタルストップウォッチを作動させ、焙煎記録表に数々の書き込みをしながら操作を進めていきます

焙煎記録表はA4サイズで、1回の焙煎につき1枚使用し、一つの焙煎が終了すると、そこは書き込みで一杯になります

記録する内容は、大きく分けて「基本情報」と「焙煎ログ」です

基本情報には、以下のような項目を記入します

・焙煎日

・豆の種類

・焙煎量

・朝、店に着いた時の室温

・豆投入時刻とその時の室温・湿度等

などを記入します。朝の室温や、生豆投入時の温湿度を記録するのは、それらが焙煎の進行に影響を与えるためです(前回の室温と比較することで、今回の進行がどのような傾向になりそうか、予め予測(心の準備)をして、臨むことができます)

焙煎ログ欄には、あらかじめ「計画火力」を記入しておきます

焙煎は100℃以下から始まり、220℃前後まで上昇しますが、その過程で火力をどう操作するか(計画火力)は、過去の膨大なログに基づいて定めています

焙煎開始前の記入は以上ですが、焙煎記録表には、あらかじめ定めた進行タイムが印字されています。進行タイムというのは、投入から煎り止めまでの5℃毎の目標経過タイムのことで、何分何秒と秒単位で定めています

そして、生豆投入です

基本的には焙煎記録表の計画値通り、進行10℃毎に火力を変えていきますが、実際の進行時間は、目標経過タイムに対し、微妙なブレが生じます。例えば進行が少し遅い時は、次のステップの火力を計画火力よりほんの少し強め、遅れの回復を図ります。このような微調整を繰り返しながら、目標の進捗カーブ(ローストプロファイル)をトレースしていきます

一年を通して変わらぬ「いつもの美味しさ」をお届けすること。 そして、1℃の違いを焼き分け、豆のポテンシャルを最大限に引き出すこと。そのすべては、焙煎のログ管理がベースになっています

お客さまの日常に一杯のコーヒーで彩りを添えるため...ログ管理はまさに「生命線」です

 

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