2024年5月21日火曜日

No.170_コーヒー生豆は麻袋で輸入されます


コーヒーの原料(焙煎前の生豆。[ナママメ]と読みます。)は、麻袋(こちらは、[マタイ]と読みます。)の形で輸入されます。この袋は文字通り、麻(アサ)製で船での長旅(輸入の移動)にも耐えるとても厚手でガッチリした素材です。

因みに生豆はこの麻袋に直(じか)に入っているのではなく、更にもう一層、[グレインプロ]と呼ばれるこれまた厚手のビニール袋に入れられた上で収納されています。このグレインプロは、しっかり封がされていて、生豆を湿気から守るとともに衛生上も重要な役割を果たしています。

麻袋一袋の重量は産地によって、そしてロットによって微妙に異なるのですが、概ね30kg内外です。数十年前は、60kg袋が主流だったそうですが、扱いやすさの観点で現代は30kg袋が主流です。(コメの流通も昔は一俵60kgだったものが、今や30kg袋となったのも理由は近いかもしれません...)

いろどりこーひーでの原料(生豆)調達は、豆種毎に年間使用量を購入予約しています(詳しくはつぶやきNo.130をご参照ください)。それら購入予約したものは、国内の低温倉庫に保管料をお支払いした上で保管頂いています。

それぞれの豆種で店舗在庫が少なくなると配送注文をしてその倉庫から納品頂くのですが、配送されてくる生豆には、看貫(かんかん)表と呼ばれる伝票が添付されています。この看貫表には品名(豆名)の他、日本の港への入港日、船名等トレーサビリティに関わる内容、そして麻袋重量(麻袋そのものの重量+生豆重量の内訳付き)が記載されていて、後日、契約単価(円/kg)×  生豆重量に関わる請求を頂き、お支払いすると言う流れで納品が繰り返されます。

麻袋への印字内容はそれぞれですが、銘柄、産地名、輸入に関わる情報の他、ロゴやキャラクターのような絵面もあり、それぞれに個性、趣があります。

ご来店頂くお客さまからも『あれ、可愛いですね〜』、『あれ、かっこいいですね〜』とお声掛け頂く事もたまにあります。そして店では、ご希望されるお客さまには、この麻袋を無料で差し上げています。

貰って下さるお客さまの利用動機もなかなか面白くて、物置の収納袋としてとか、ガーデニングの鉢包みとしてとか、飼い猫の寝床に、バッグの生地に、なんてお話もありました。麻袋までが、形を変え、お客さまの生活に溶け込んでいくのは、なんとも嬉しいことです。^ ^

 

いろどりこーひーは珈琲豆を通して、皆様の心豊かな生活に“彩り”をお届けします。

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