2024年8月6日火曜日

No.181_粉の挽き目と注ぐ湯温の関係


いろどりこーひーでは粉の挽き目は“細かめ”、注ぐお湯は沸騰したての“熱いお湯”をお勧めしています。(ハンドドリップ、フレンチプレス等共通。湯温調節機能があるコーヒーメーカーは高温を選択ください。無ければ『挽き目細かめ』だけで結構です。)

一方で『細かめってどの程度ですか?』と言うご質問も頂くので、店では『このくらいです』とご提示出来る、挽いた粉サンプルも用意しています。ご希望頂ければチャック付きの小さなポリ袋で挽き目サンプルをお渡ししています。

■ここで挽き目、①細かめと②粗めの関係ですが、

 ・同じ粉量でも、風味は、①は濃いめ(しっかりめ)に出る、②は薄め(あっさりめ)に出る

 ・同じ濃さのコーヒーを作るには、①は粉量少なめOK、②は粉量多め必要

■次に注ぐお湯の温度との関係ですが、A.沸騰したての熱いお湯、B.85℃〜90℃程度のお湯を比較すると、

 ・同じ粉量でも、風味は、A.は濃いめ (しっかりめ)に出る、B.は薄め (あっさりめ)に出る

 ・同じ濃さのコーヒーを作るには、A.は粉量少なめOK、B.は粉量多め必要

ここまで、粉の挽き目や注ぐ湯温が、『風味の濃さ』に与える影響についてのお話でしたが、飲む立場からすると、その上でどうしたら『より美味しくなるだろう』というところが一番の問題(肝心なところ)ですね。

これは、『使う豆に依る』となるのですが、これでは応えになっていませんね...この曖昧さがきっと淹れる方、飲む方が迷っているところ、苦労しているところなのではないかと思慮しています。

ここで『使う豆に依る』と言った意味は、産地や銘柄の話ではなくて、(抽象的な表現ですが )『良い豆」か『宜しくない豆』かという意味です。

『良い豆』とは、クリーンで雑味の無い豆、『宜しくない豆』とは、雑味の有る豆と言い換えられます。

『良い豆』は、その持っている風味を余すところなく抽出すると、より美味しさが楽しめますので、前述の①細かめ×A.高温】の淹れ方をお勧めします。

方や『宜しくない豆』は、【①細かめ×A.高温】で淹れると、その雑味まで全て出てしまうので、その制御を考えた【②粗目×B.低温】となるのですが、それにより雑味は抑えられますが、同時に風味も抑えられてしまうので、どこか折り合いの良い挽き目、そして折り合いの良い注ぐ湯温の組み合わせを試行して、味を確認しながら、見極めて行くことになります。

でも...

これは大変だし、面倒ですね。これはバリスタにお任せした方が良さそうです...

ところで、バリスタですが、『バリスタ=コーヒーを美味しく淹れられる人(味覚のプロ)』です。例えばある豆を使って淹れるとした時、カッピング(ワインで言うテイスティング)で、前述の『良い豆』〜『宜しく無い豆』の程度、風味を自身の味覚で見極め、その豆で一番美味しく頂ける最適な粉の挽き目、最適な湯温を見出せる人です。豆の質に応じて最適な淹れ方と言うものは変わるのです。使う豆の質を把握せずに、『これが美味しい淹れ方です』と画一的にやるとしたら、それはパフォーマンスでしかありません。

バリスタはそれくらいシビアな、味覚のプロの世界ですから、ご家庭で飲むコーヒーは、その様な世界に踏み込まなくても、【①細かめ×A.高温】で『お手軽に最高の風味が楽しめる豆をご提供したい!』と言うのが、いろどりこーひーが目指している世界です。そのため、『良質な素材(生豆)を厳選、使用すること』、『最適な焙煎をすること』を何よりも大切にしています。

 

いろどりこーひーは珈琲豆を通して、皆様の心豊かな生活に“彩り”をお届けします。

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