2022年11月8日火曜日

No.90_自家焙煎コーヒー豆屋の心持ち/その2


前回に続いて今回の写真もご近所で撮影した写真です。“その2”と言うこもあって敢えて似た構図としましたが、今回の樹種は春の主役、桜です。秋は秋でこの紅葉、そして落葉して行く様もなかなかいいものです。

さてさて、今回のタイトルですが、前回に続き『自家焙煎コーヒー豆屋の心持ち/その2』です。

そもそも焙煎コーヒー豆店ではなく焙煎コーヒー豆屋とした理由ですが、焙煎豆店とすると“店”と言う物理的な印象を持ちますが、焙煎豆屋とするとそこで働いている“人”が想起出来ると感じたからです。そこで働いている“人”って僕のことなんですが(笑)

前回No.89では、焙煎コーヒー豆屋の努めとして『美味しい豆をご提供すること』、そしてその条件は、

 ①雑味のないクリーンな豆

 ②誰でもテクニック不要でお手軽に安定して美味しく淹れられる豆

であると記し、その上で『いろどりこーひーをより美味しく頂いて頂くためのポイント(観点)がほんの少しあります』と言うところで話が終わっていました。今回はその続きです。

コーヒー豆(粉)はどうしても『淹れる』と言う一手間を経ないと頂けないものですが、その一手間をよりシンプルに、加減不要なものにして、お手軽にコーヒーがある生活を楽しんで頂きたい...その観点で以下、話を続けます🎶

先ずコーヒーメーカー(=抽出器具)をご利用されている方へのお勧めは『粉への挽き方は細かめに!』、この一点のみです。(細かめの方が、湯が良く染みて『風味が最大限に出る』と言う理由です。)

次にハンドドリップなされている方へのお勧めは上記に加え、『沸騰したての熱湯を蒸らし無しでゆっくり注ぎ続けて!』です。これも熱湯の方が『風味が最大限に出る』と言う同じ理由です。蒸らし無しというのは、その間そこの温度低下を招くより、熱い状態に保った方が『風味が最大限に出る』という理由です。

世の淹れ方テクニックは、『雑味の抽出を制御するために』を観点としているので、粉は細かく挽いてはダメ!、沸騰したての湯はダメ、90℃位で!、蒸らしで粉を膨らませてから、その後中心部に500円玉サイズの円を描くように慎重に注いで!、湯が落ち切る前に次を注いで!、そのペースも最初の何秒で何cc、次の何秒で何cc、最後も湯が落ち切る前にドリッパーを除いて!と言ったことがこと細かく推奨されています。

しかしこれをいろどりこーひーの豆に適用すると、美味しい成分の抽出まで制御されてしまいますので、いろどりこーひーを頂くときは是非『粉挽きは細かく、湯は熱く』加減無しのいろどり式をお勧めします。

と言うわけで、焙煎豆屋の努めは、『誰でもテクニック不要でお手軽に安定して美味しく淹れられる雑味の無い豆をご提供すること』だと思っています。

そのためにも良質な生豆の調達、確かな焙煎技術の向上に日々努めて参ります。

いろどりこーひーは珈琲豆を通して、皆様の心豊かな生活に“彩り”をお届けします。

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