2025年2月11日火曜日

No.208_焙煎における必要条件と十分条件


焙煎中に必要条件と十分条件なんて言葉が急に浮かんできました...

焙煎は開店前の朝、店正面のシャッターを下ろし切ったまま、一人で集中して行うのですが、その最中も「そうだ、ここはこうしよう!」、「なるほど、これだ!」みたいな閃きが突如浮かぶことがあります。そんな時に「焙煎にも必要条件、十分条件に当たるものがあるなぁ...」なんて浮かんだりしました

これを習ったのは中学だったでしょうか?、高校だったでしょうか?

「必要条件(A)が整った上で、十分条件(B)も満たされると、ある事柄が成立する(成就する、目的達成)」みたいな関係だったでしょうか? または「ある事柄が成立する為には、先ずは必要条件(A)が満たされた上で、十分条件(B)も整う必要がある」、「A→B」の様な...

「A→Bとその逆、B→Aも同時に成立するなら、AとBは共に必要十分条件となる」、「逆もまた真なり!」と、当時自信満々に言い切っていた先生の姿が印象的でした...なんか武士のセリフみたいだなぁと🤣

で、焙煎に置き換えるとどうなの?の話ですが、2種類思いつくことがありまして...

①必要条件A「毎回同じ味にヤケる(味再現性のメソッドがある)」→十分条件B「ヤイタ豆をカッピング(≒味見)判断して、次の焙煎進行に反映(≒試行)して行ける(味覚力がある)」= 美味しい豆が出来る

仮にも味覚力が無いところで、味再現性があったとしても、美味しくない豆を作り続けるだけですから、これには前述の「逆もまた真なり。この両者は共に必要十分条件の関係!」というのが、当てはまるかもしれません

②必要条件A「良い素材(生豆)を使用する→十分条件B「ちゃんと(適正に)焙煎する」= 美味しい豆が出来る

この二つの質が高められると(研ぎ澄まされて行くと)、より美味しい豆が出来る!と信じています。これからも精進して行きます!

 

いろどりこーひーは珈琲豆を通して、皆様の心豊かな生活に“彩り”をお届けします。

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