2025年2月18日火曜日

No.209_いろどりこーひーが粉挽き細かめ、熱湯を推す理由


いろどりこーひーでは商品をご購入いただいた際、お勧めの淹れ方、保存方法等を掲載したA6サイズ2つ折りのペーパーを添えさせて頂いています

これは単にコーヒー豆と言う“モノ”を売っているわけではなく、「“コーヒーのある生活”を(イメージしながら)売っている」の思いから来ています

その淹れ方の部分には、「粉の挽き方は細かめ、注ぐ湯は沸騰したての熱湯、蒸らし無しでゆっくり注ぎ続けて」と言ったことが書かれています

今回はその根拠と言っては堅苦しいですが、そこにある思いの様なものに触れてみたいと思います

根っこの思いとしては、先ずは「美味しいコーヒー豆をご提供する」と言うことです。僕の考えている美味しいコーヒー豆とは、雑味がなく、どんな淹れ方をしても美味しく頂けるコーヒー豆と言うことです。こう言うと、「美味しいと言ったって、人それぞれ好みがあるのでは?」と言うご意見もあるかもしれませんが、「美味しいコーヒーを飲み比べた先にお好みのコーヒーがある」と思っています

“美味しいコーヒー豆”の対極は“美味しくないコーヒー豆”と言うことなのですが、この“美味しくないコーヒー豆”は僕の中では“雑味のあるコーヒー豆”と位置付けています

すると雑味とは何?雑味の原因は?となるのですが、雑味があるコーヒーは飲み口が悪く、取り分けあと口(余韻)に嫌な感覚が舌の上や喉の奥に残ってしまいます。原因は素材(生豆)起因(未熟豆、過熟豆の混入や精製、流通過程での品質管理不足によって起きます)もありますし、焙煎起因(ほんの少しの焦げ感や芯部のヤキ残り、不完全なデベロップによって起きます)もあります

このような雑味のある豆で淹れたコーヒーは、前述の好き嫌い以前に、著しければ体が受け付けないと言う反応が起きます。ヒトの体にはその生存のため、体に悪いものを拒絶、排除する機能が備わっていますが、雑味はその入り口の様なもので、それがあると「口にしたくない」と言う形で、ヒトは拒絶反応を示すわけです

厄介なのは少量の雑味を持ったコーヒー豆です。これは前述の拒絶反応までは起きなくても「いまいち美味しくないな」とか「あんまり好きじゃないな」という反応で感じることもあるからです

そこで登場するのが「私はコーヒーを美味しく淹れられます」と言う人たちです。この人たちは、この雑味を抑えるのに長けた人たちで「粉は細かく挽き過ぎると雑味が出やすいので中細、粗挽きで」とか「熱湯を注いだのでは、雑味もそのまま出てしまうので、90℃で!85℃で!」とか、粉と水の配分は、淹れるスピードは、何回に分けて注いで等々...

これは雑味のあるコーヒー豆を使った時、美味しい方向(飲める方向)に向かわせるには一定の真理を伝えているとは思いますが、いろどりこーひーではご家庭での楽しいコーヒーライフを念頭に置いているので、「お手軽に美味しく」頂ける、雑味のないコーヒー豆のご提供を一番に考えています。

冒頭、「粉の挽き方は細かめ、注ぐ湯は沸騰したての熱湯、蒸らし無しでゆっくり注ぎ続けて」と記載しましたが、これは「美味しく淹れるにはこうしなければならない」と言うことではありません。先ずは、「どんな淹れ方をしても、どんな道具を使っても美味しくいただけます」があった上で、「よりそのコーヒー豆の持ち味、個性を楽しむためには、是非お試しください」の意味合いです

お手軽に美味しく!それが、いろどりこーひーが、そして僕が描く豆作りの世界です

 

いろどりこーひーは珈琲豆を通して、皆様の心豊かな生活に“彩り”をお届けします。

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