2025年11月18日火曜日

No.248_コーヒーは、難しくないですよ(^^)/(お好み選び編)


ご来店いただいたお客様から、「わたし、コーヒーのことあまり分からないんですが...」、「わたし、コーヒー、素人なんですが...」といったお話を時々、伺います

そんな時、僕としては、「いやいや、コーヒーは何も難しいものではありませんよ」とお伝えしつつ、お客さまが気になっていることには丁寧にお応えしたいと思っています

ご質問の内容は多岐にわたりますが、

①自分の好みを見つけたい

②より美味しく淹れたい

この2つが多いように感じます

①ですが、それには「高級である必要はありませんが、”雑味のない丁寧なつくりの豆”を続けて飲むことで、お好みは自然と育っていきますよ」が僕の応えです

ここで、ちょっと昔の僕自身30代(会社勤め時代)の体験をひとつ紹介します

当時、クライアントの方で絵画に造詣が深く、国内外の美術館に足げく通っておられた方に触発され、僕自身も美術館通いを始めました(この方は、つぶやきNo.126にも登場した方です)

初めのころは当たり前ですが、「絵は素人なので全く分からないですが...」の状態でした。とは言え、いくつもいくつも訪れていくうち、ルーブル美術館所蔵の時代に多い宗教画、神話画もいいけれど、そしてポンピドゥー・センターに所蔵されている1900年以降の現代アートもいいけれど、やっぱりオルセー美術館所蔵時代の印象派が好き!となっていきました。そして印象派の中でも、とりわけモネが大好き!と

絵の好き好きの話が始まると、「意義あり〜私は〜」と、始まってしまうかもしれません(笑)。でも、それでいい、それがいいって思います。それが“私の好み”ということなのですから

「質の良い...」と前述しましたが、この“質”というのはとても大切だと思います。例えにも出した美術展ですが、いわゆる“ホンモノ”を見続けてこそ、僕の好みも絞られていったと思います

コーヒーもお好みを見つけるには、是非 “質”の良いものを飲み続けて、お試しいただくことをお勧めします。絵画は視覚に依りますが、コーヒーは味覚(&嗅覚)に依るからです。素材(生豆)がチープだったり、焙煎が不十分な豆は、お好みを見つける以前に別の味を体験していることになるからです

いろどりこーひーの豆でお試しいただく場合、袋の色ごとに風味の傾向をゆるやかに分けていますので、どの色が自分好みかと探り始めて、その方向が見えてきたら、それぞれの豆で更なるお好みを探っていただくのがおすすめです(袋の色の詳述は、コチラ

絵でもコーヒーでも、なんでもそうですが、自身のお好みが見つかるというのはとてもご機嫌なことです

どうぞお気軽に、“あなたの好き”を探す旅を楽しんでください

おっと、この辺で紙幅が尽きてしまいました。上記②についてはまた次回、“淹れ方編”でお届けしますね

 

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2025年11月11日火曜日

No.247_パカマラ ナチュラルのご紹介


今回、いろどりこーひーで初めてお目見えする“パカマラ ナチュラル”をご紹介します

“パカマラ”というのは、コーヒー豆の品種名です。そして“ナチュラル”というのは、精製方法の名です。因みにナチュラル精製とは、果肉をつけたまま乾燥させる方法で、豆にフルーツのような甘味や香りがしっかり移るのが特徴です

このパカマラ ナチュラルは、グァテマラのエル・ミラドール農園で生産されました。このエル・ミラドール農園は、グァテマラの首都グァテマラシティからもほど近い、アカテナンゴ地域にあります。そこはアカテナンゴ山(標高3,976m)の麓に位置し、標高は1,500〜1,600m。昼夜の寒暖差がチェリーの成熟をゆっくり促し、糖度やフレーバーが濃縮された高品質のコーヒー豆を生産しています

因みにいろどりこーひーでは既にグァテマラの豆を扱っていますが、こちらはメキシコ国境に近いウエウエテナンゴ地域で生産されたウォッシュド精製の豆です

今回、豆の名を“パカマラ ナチュラル”とし、敢えてグァテマラの国名や農園名を前面に出さなかった理由ですが、その風味の特徴がグァテマラらしさ以上に、“パカマラらしさ(しかもナチュラル精製らしさ)”が強く感じられたためです

その“パカマラらしさ”を一言で表現すると、『やわらかな質感のフルーティさ』です

ここで少々専門的な話になりますが、パカマラ種について補足したいと思います

コーヒーの栽培品種のルーツはティピカ種に始まります。その突然変異種にブルボン種、マラゴジッペ種があり、ブルボン種からは更にパーカス種という突然変異種が生まれました。パカマラ種(Pacamara)は、パーカス種(Pacas)とマラゴジッペ種(Maragogipe)をエルサルバドルで1958年に人工交配によって開発した品種で、この両者の頭文字(PacaとMara)を取って、パカマラと名付けられました(世界のコーヒーには更に多くの突然変異種や人工交配種があります)

マラゴジッペ種の特徴は何といってもその豆の粒の大きさです。エレファント・ビーンズと呼ばれるほどで、フルーティな風味が魅力です。一方、樹高が高く生産性が低い、病気に弱いなどの弱点もあります。そこで風味もよく樹高が低く、病気や干ばつにも強いパーカス種と交配させることで、風味の魅力と栽培のしやすさを両立させたのがパカマラ種です

今回の写真はパカマラ ナチュラルと、比較のため、グァテマラ/ウエウエテナンゴを上下に対比させた写真を掲載しました。パカマラの豆がいかに大きいかがお分かりいただけると思います

さて、今回お目見えするいろどりこーひーの“パカマラ ナチュラル”の風味ですが、

『ピーチ、りんご、ブドウの風味がミックスされたような、やわらかなフルーティさ』が特徴です

僕自身も一口飲んで思わず「あ〜、美味しい!」と、幸せな気分になった美味しさです^ ^

生豆インポーターの方から提示されたサンプルをカッピング(試飲)した時、「これはぜひ、いろどりこーひーのお客さまにお届けしたい!」と仕入れを即決しました。その“やわらかで雑味のない果実感”が、いろどりこーひーの目指す“クリーンな味わい”と見事に重なったからです

さらに今回、このパカマラ ナチュラルの風味を引き立てるブレンドとして、グァテマラ・ウエウエテナンゴと配合した“パカマラ ブレンド”も同時にお届けいたします。

こちらはカマラの果実感をやわらかく感じられる、マイルドで華やかなブレンドです。ストレートのパカマラ ナチュラルで際立つ果実感を味わったあとに、このブレンドを口にすると、また異なる“やさしい余韻”を楽しんでいただけると思います

どうぞ、合わせてお楽しみください

 

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P.S.

・グァテマラ・ウエウエテナンゴのお話は、コチラ

・品種のお話は、コチラ

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2025年11月4日火曜日

No.246_コーヒー産地インドネシア 🇮🇩


今回のテーマは、コーヒー産地としてのインドネシアです

先ず、インドネシアという国ですが、“大体あの辺”と、ご存知かとは思いますが、フィリピン、ベトナム、マレーシアの南側、そしてオーストラリアから見るとその北側で赤道直下に位置します。“大体あの辺”というのも、それもそのはず1万7千以上の島から成り立っているそうで、東西の距離は、なんと5,100kmにも及ぶとのことです。そして人口は、2億8千万人超え、日本の2倍以上、世界第4位を誇ります

コーヒー産地としては、ブラジル、ベトナム、コロンビアに次ぐ、世界第4位の生産国です。インドネシア国内での割合は、スマトラ島が主要産地で国内生産の6割強を占め、次いでジャワ島1割強、他にスラウェシ島、バリ島でも生産されています

銘柄としては、スマトラ島のマンデリン、スラウェシ島のトラジャ(国内生産の2%程度)がよく知られています

ここからはいろどりこーひーでも扱っているマンデリンについて、もう少し掘り下げてみます

マンデリン(Mandheling)は、スマトラ島(北スマトラ、トバ湖南側のリントン・ニフタ周辺)で生産される高品質なアラビカ種コーヒーです。標高は1,400〜1,600mに位置し、昼夜の寒暖差が大きく、火山性の豊かなミネラル分を含む土壌も相まって、あのマンデリンの風味が育まれます。実はインドネシアで生産されるコーヒーの9割はカネフォラ種(ロブスタ種)で、アラビカ種の割合はほんの1割です。ちなみにこのマンデリンという名は、地名ではなく、この地域に暮らす先住民族“マンデリン族”の名に由来しています

マンデリンの魅力は、世界中のどの国のコーヒーにも無い、独特のボディ感と風味にあります。その風味はアーシー(Earthy)と表現されたりします。一方、このアーシーな風味を言葉の例えでお伝えするのは少々難しいです。大地っぽい、土っぽい、ハーバル(草)っぽい、木(Wood)ぽい...ただ、こう言われてもあまり美味しそうには聞こえないでしょうか...(苦笑)。少しだけ情緒的に表現すると「雨上がりの森のような落ち着いた香り、シルキーなマウスフィールと黒糖のような甘い余韻」いかがでしょうか?えっ?ますます分かりづらくなった?(^^;;

と、言うわけで、僕としては、是非是非、「一度体験してみて頂きたい!」が、偽らざる思いです。きっと「おっ!これがマンデリンか!」と感じていただけるはずです

このユニークな風味の秘密は、他の国では見られないインドネシア独自の精製方法が大きく寄与しています

その精製方法は、通称“スマトラ式”、他にはウエットハル(Wet Hulled:ハルは脱殻の意味)、又はギリング・バサ(Gilling Basah:インドネシア語で湿ったままの脱殻の意味)とも言われ、半乾き脱殻、再乾燥のプロセスがその特徴です

これはインドネシアの気候特性と小規模農園が多い条件下で、工夫、生み出された精製方法といえます。というのも赤道直下で熱帯多雨湿潤な気候のインドネシアでは、天日でじっくり乾燥させることが難しく、また小規模農園が多いので十分な乾燥スペースを確保したり、乾燥設備を持つことが困難なため、各農園では果肉をパルピング(剥いた)後、一日ほど水槽につけ(発酵を促し)、果肉を洗い流し、先ず一次乾燥させます。そして、水分量が30〜40%になったあたりで脱殻し、出荷します(通常の精製では12%程度まで乾燥させてから脱殻します)

その後、半乾きの生豆を集荷した中間処理業者が、二次乾燥を行い、12%程度まで乾燥させたのち、出荷(輸出)されます。小規模農園からすると迅速にコーヒー豆を市場へ出荷し、早めに現金化できるというメリットもあります。そう言う意味ではスマトラ式はコーヒー農家の方々の生活の知恵から生まれた精製方法ともいえます

インドネシアにオランダからコーヒーが伝搬したのは、1696年とのことですが、その後しばらくは他国同様、ナチュラル式(天日による自然乾燥)が行われていたようです。そして、精製方法でスマトラ式が普及し始めたのは、意外にも1970年代とのことですから、ほんの50数年前からのまだまだ“新しい伝統”といえます

ユニークなのは精製方法、風味だけではありません。生豆の見た目もとてもユニークです。一般的に生豆は白っぽいというか、薄いベージュ色をしていますが、マンデリンのそれは深い緑色です

以上、マンデリンを中心にコーヒー産地インドネシアをご紹介させて頂きました

マンデリンはシングルコーヒーとして多くの根強いファンがいらっしゃるとともに、その個性的な風味は、いろどりこーひーのブレンドづくりにおいても欠かせない存在です

まさに、いろどりこーひーに無くてはならないキャラクターです

 

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・コーヒー産地 コロンビアエチオピア

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2025年10月28日火曜日

No.245_“まちたんけん” 参加の子どもたちからの贈り物


前回No.244のつぶやきで、葛西小学校2年生の子どもたちが“まちたんけん” 授業の一環で、いろどりこーひーを訪れてくれたことを書きましたが、その子どもたちから感想とお礼のメッセージを頂きました

まちたんけん当日引率されていた先生が、この冊子を持ってきてくださったのですが、その後の子どもたちの反応、反響もいろいろお話ししてくださいました

「とにかく豆潰しが楽しかったようです。焼く前の豆は踏んでも潰れず、焼いた後の豆は粉々に潰れたのが、印象深かったようです。あと、コーヒー豆を挽いた匂いもすごく印象的だったようで、みんなコーヒーの匂いが好きになった!と言ってました」と、お話し頂きました

今回の写真はそのメッセージ集の表紙を掲載させて頂きました。みんなで豆潰しをしている光景を描いてくれたようで、なんとも微笑ましく、僕も思わずほっこりしました。ありがとうございます

せっかくですので11人の子どもたちからのメッセージを以下、そのまま転記させて頂きます

『いろどりこーひーさんのコーヒーまめが、がい国からきたのをコーヒーにしているのをきいて、めちゃびっくりしました。「コーヒーのまめをあげます!」っていわれたときうれしかったです』

『はじめてしったことなどおしえてくれてありがとうございました。たのしかったです。コーヒーのおみせをはじめたりゆうは、みんなをしあわせにしたいからというりゆうで、すてきだとおもいます』

『コーヒーのしゅるいをおしえてくれてありがとうございました。人気のあるコーヒーをおしえてくれてありがとうございました。またいきたいです』

『いろどりコーヒーのまめをくれてありがとう。いろどりコーヒーでいろんなまめのにおいとかをかがせてくれてありがとう』

『コーヒーのおみせをはじめたりゆうはみんなをしあわせにしたいからだとわかりました。コーヒーのつくりかたがわかりました』

『わたしはいろどりコーヒーの名前だったり、コーヒーまめのつくりかただったり、くふうしていることがわかりました。すごいとおもいました』

『コーヒーのたねをやいたら480グラムで、まだやいていないコーヒーのたねは600グラムだから、やいたらおもさがかわるんだなとびっくりしました。こんどもたねをはかってみたいです』

『ぼくがおもったことは、においがよくなったり、かるくなったり、いろんなことをしりました』

『いろんなきかいやコーヒーのことをおしえてくれてありがとうございました。こんどまたきます』

『休みだったのにおじゃましてごめんなさい。コーヒーもくれてありがとうございました。またお母さんやかぞくや友だちときたときに手をふったりします。いろいろ教えてくれてありがとうございました。また行きます』

『さいごにたねをくれてどうもありがとうございました。わざわざ10:00からあけてくれてありがとうございました。コーヒーのたねをもらえてうれしかったです。せつめいをしてくれてありがとうございました』

最後のふたりの子どものコメントに「休みに...」、「10:00から...」のコメントがありましたが、実はまちたんけんは、定休日の火曜日の10:00から開催しました。当日、引率の先生が子どもたちに「今日は本当はお休みのところ、わざわざみんなのために開けてくれたんだよ〜」とお話しされたので、恐縮しちゃったのかもしれません。ちなみに開催日は予め複数の候補日を打診頂いた上で、僕自身の意向としてお客さまのご来店を気にせず、ゆっくり、しっかり対応したいとの思いで定休日の10:00枠を希望したので、子どもたちには「なんも、なんも!そんなこと気にしないでね〜」と伝えたいです^^;

豆のプレゼントへのお礼も多かったですが、当日、子どもたちにはなかなか目にする機会も無い生豆と焙煎豆を1個ずつパウチ袋に入れてプレゼントしました

それと「コーヒー豆のお店を始めたのはみんなを幸せにしたいから」のくだりをふたりの子どもが記憶に留めて、メッセージに書いてくれたのはとっても嬉しかったです

今回の体験の何か一片でも子どもたちの記憶に残ってくれたら、僕にとってこれほど嬉しいことはありません

そして僕の方こそお礼を申し上げたいです

いろどりこーひーに来てくれてありがとうございました!来年もまた、ちいさな探検隊のみんなをお迎えできたら嬉しいです!

 

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2025年10月21日火曜日

No.244_葛西小学校2年生の“まちたんけん” 訪問


この時期になると、いろどりこーひーに小さな訪問者たちがやってきます

今年も店のお向かい、葛西小学校2年生の子どもたち11人が“まちたんけん” 授業の一環で、いろどりこーひーを訪れてくれました(みんなクリップボードを首から下げ、一同に「こんにちはー!」と元気いっぱいの登場でした)

2021年の開店初年度から毎年訪れてくれていますので、今年で5回目となりました

今年も例年通り、前半は店からの説明、後半は子どもたちからの質問という流れで進めました

店からの説明では、いろどりこーひーを始めた動機、店名に込めた思い、コーヒー豆ができるまで(開花、収穫、乾燥、脱殻、輸送、焙煎の流れ)を伝えました。また、体験では同じサイズの容器に入れた生豆と焙煎豆を実際に見たり、手に持ったり、匂いを嗅いでもらったりしました

焙煎豆は10gほど目の前で粉に挽いて、香りを嗅いでもらいましたが、一斉に「いい匂い〜!」と声が上がりました。一方、焙煎機脇に置いてある麻袋から生豆をボールですくって匂いを嗅いでもらった時は、「うわっ!」、「臭いっ!」と渋い表情になるのが、可愛らしかったです(期待通りの反応にクスっです)

また、豆投入はしませんでしたが、焙煎機を動かして、焙煎プロセスも間近に見てもらいました

質問コーナーでは、「どうしてコーヒー豆屋さんを始めたんですか?」、「店は何時から何時までやってるんですか?」、「一番甘い味のコーヒー豆はどれですか?」、「お休みはいつですか?」といった質問のほか「コーヒー豆はどこで取れるんですか?」の質問には、店に掲げてある世界地図を指さしながら、アフリカのエチオピア、ケニア、タンザニア、南米のブラジル、中米のグァテマラ、エルサルバドル、アジアのインドネシア辺りを説明させてもらいました

そして最後はこれまた恒例になった(笑)、“コーヒー豆つぶし”をやりました。店の床(コンクリート土間)に生豆と焙煎豆をばら撒いて、みんなで踏んでつぶしてもらうのですが、これが結構、盛り上がります(笑)。一通り終了すると、生豆はそのままの形を残し、焙煎豆は粉々に!子どもたちも焙煎すると豆は脆くなるという変化が体感出来たようです

こうして地域の子どもたちが今回の体験を通してコーヒーのいろいろな面や“ものづくり”に触れてくれることは、僕にとって何よりうれしいことです

前述の通り、これで5回目の開催となりましたので、第1回開催に参加してくれた子どもたちは今や6年生となりました。子どもたちは店の前を下校していくので、店内から子どもたちの成長をずっと見届けてきました。あの時の可愛らしい2年生がこんなに大きくなって!と、どの子の成長にもホント、目を見張ります

それは身長の成長だけでなく、雰囲気が大人っぽくなっていくというか、頼もしくなっていくというか...とにかく、すごいなあ、素晴らしいなあって眺めています

今回訪問してくれた子どもたちも、これからさらにたくましく成長していくことでしょう!店の中からそっと見守っていますね^^

 

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2025年10月14日火曜日

No.243_LOVE&PEACE


大阪万博が6ヶ月の会期を終え、閉幕しました

開幕当初から否定的な報道や懐疑的な意見も多かった万博ですが、僕としては、これを誘致した人たち、運営した人たち、参加した皆さんの熱意と行動力に心より敬意を表します

僕自身も盆時期、いろどりこーひー店休日を利用して、万博に2日間通いました。実際に入館できたパビリオンは限られましたが、会場を散策して、先ずは大屋根リングの圧倒的な迫力と存在感も体感できましたし、パビリオン以外にもCOMMONS(コモンズ館、共同展示館)全6棟、90カ国以上のブースを巡って、それぞれの趣向を凝らした展示を楽しみました。コーヒー産地の国名を見つけるたびに「おっ!」となる自分が可笑しかったです(笑)。それ以上に印象的だったのは、どの国の方々もおもてなしの心で自国を案内してくれたことでした。そしてそこでの交流がなんとも素敵な体験となりました。(あるブースでは自国の楽器を演奏していて、一緒にリズムにのったり...)

“未来社会”をテーマにした万博でしたが、僕としては異国の多くの文化にふれたり、体験、体感出来ただけでも万博会場に足を運んだ甲斐があったと感じています。世界各地で紛争が絶えず、心痛むニュースが多い毎日ですが、万博会場にあったものはまさにLOVE & PEACE(愛と平和)でした

万博のあとも日程に余裕がありましたので、同時期に大阪で開催されていた“木梨憲武展”にも足を運びました

木梨憲武さんの作品は、どれも明るく、優しく、そしてユーモアに満ちています。どの作品にも共通して感じるのは、やはり LOVE & PEACE 。他にも、楽しさ・笑顔・温もり――そんな言葉が自然と浮かんできます

木梨憲武展の全国巡回はこれで3回目になりますが、過去2度も鑑賞しています。毎回心が温められ、自身も優しくなれる...会場を出るときにはいつもそんな穏やかな気持ちに包まれます

今回の写真は店のレジ周りの風景ですが、木梨憲武展のグッズコーナーで購入してきたお気に入りのポストカードや絵のレプリカが置かれています。明るい色と優しいタッチが空間をぱっと華やかにしてくれて、とても気に入っています^^

この店主のつぶやきの締めくくりはいつも「お客さまの暮らしに“彩り”をお届けします」と結んでいますが、実は広義には「LOVE&PEACEをお届けしたい」という思いが込められています。まさに木梨憲武さんの創り出す世界です。「コーヒーでLOVE&PEACE?」そう思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、僕は至って本気です

万博の会場で感じた“多様な文化が共にある喜び”と、木梨憲武さんの作品から溢れる“人を思う優しさ”。僕の中ではどちらも同じ“LOVE&PEACE”の形です

“木梨憲武展”は大阪を皮切りに全国十数都市を巡り、2027年9月には東京にも来る予定です

そのときは、是非もう一度、あのあたたかな世界に触れに行こうと思っています

 

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2025年10月7日火曜日

No.242_とっても微妙な煎り止め


焙煎は生豆投入から20数分で終了しますが、窯から豆を取り出す瞬間を“煎り止め”といいます。また、その時の窯内温度を“ロースティングポイント(煎り止め温度)”といったりします

このロースティングポイントは豆種それぞれに1℃単位で定めています。というのもたった1℃変えるだけで風味に微妙な変化が生まれるからです。パッと明るさが増したり(逆にトーンが落ちたり)、ぐっと甘さに包まれる感じがでたり、マウスフィール(口当たり)が滑らかになったり(またその逆も)。それはまるで、写真撮影の露出を一段階変えるような繊細さです

豆が窯から出される瞬間、その温度は200℃を超えています。それを次に冷却器と呼ばれる丸いタライ状の装置に移し、攪拌しながら冷やします。冷却器底には直径4mmほどのパンチング状の穴が全面に開いており、その下部に接続された吸気ダクトから空気を吸い込むことで冷却します。つぶやきNo.167でその仕組みを写真付きでご紹介していますが、ざっくりいうと「冷風ドライヤーで風を当てて冷ます」ようなイメージでしょうか...

前述のロースティングポイント1℃の違いによる風味を再現し、検証できるのもこの精度の高い冷却システムあってのことです。つまり毎回同じ重量の豆を、同じ冷却器で、同じ風量、同じ回転速度で攪拌しながら冷ます。その“同条件”が味の安定を支えてくれています

ところで、この説明を聞いて、「ん?ちょっと待ってよ?」と、疑問を抱かれた方はいらっしゃいますか?

先ほど、「そこへ吸い込まれる空気の流れで冷やされる」と書きましたが、その空気とは焙煎機のある部屋の空気です。その空気の温度、つまり室温は夏は30℃を超え、冬は10℃前後になります。先ほど「冷風ドライヤーで冷ますようなもの」と言いながら、その冷風が夏と冬では20℃も温度差があるのです

当然、夏より冬の方が早く冷めます。前述の通り、窯から出した直後の豆の温度は200℃以上ありますので、冷却前半はまだ“ヤキ”が進行している状況です。ですから、この冷め切るまでの時間に差が生じるというのは出来上がる豆の風味の観点からもよろしくありません

そこでどうするか...

「夏の方が冷却に時間を要するということは、“ヤキ”が若干深く進むということなので、窯から出す温度(ロースティングポイント)を1℃程度、季節のどこかのタイミングで下げる必要があるかもしれない」という仮説を立て、それをカッピングでチェックするということを継続して行なっています。そして実際その対処(ロースティングポイントの微調整)をしています

これは「6月1日から1℃下げよう」みたいな決めごとではなくて、味覚を頼りにした仮説検証の世界です

焙煎...結構、微妙な世界なんです^^

 

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